キタノ・タケシ。タレント、映画監督。
9月6日、第60回ベネチア国際映画祭で北野武監督が自ら盲目の居合の達人・市を演じた「座頭市」で最優秀監督賞(銀獅子賞)を受賞。
1947年、東京都生まれ。明治大学工学部中退。68年浅草のストリップ劇場フランス座のエレベーター係兼任でお笑いの世界に入る。兼子二郎(ビートきよし)とコンビを組み、松鶴家二郎・次郎で漫才デビュー。のち「ツービート」と改名、漫才ブームで一躍人気者となる。80年「まことちゃん」で映画デビュー。83年「戦場のメリークリスマス」の演技で注目を集め、89年「その男、凶暴につき」で映画監督デビュー。以後「3-4×10月」「あの夏、いちばん静かな海。」などで、数々の賞を受賞。97年には、映画「HANA-BI」で、第54回ベネチア国際映画祭で日本映画としては3作品目の金獅子賞(グランプリ)を受賞。同国際映画祭での日本映画の監督賞受賞は、52年の「西鶴一代女」で受賞した溝口健二監督以来51年ぶり。9月14日にはトロント国際映画祭で、最高賞「ピープルズ・チョイス」賞も受賞した。