ミゾグチ・ゼンベイ。財務省財務官。
3月15日、アメリカの経済誌ビジネスウィーク22日付電子版は、政府・日銀による戦後最大のドル買い・円売り介入の司令塔、財務省の溝口善兵衛財務官を「ミスター・ドル」と名付け批判。
1946年、島根県生まれ。68年、東京大学経済学部卒業後、旧大蔵省に入省。国際金融局企画官、官房参事官、財務省国際局長などを経て2003年1月財務官に就任。財務省財務官は、事務次官と同格で、事務次官の国内政策担当に対し、財務官は国際金融分野を担当。旧大蔵省の次官級ポストとして、1968年に設けられ、溝口で16代目。国際会議などで財務相に代わり政府代表を務めたりするほか、円相場が乱高下した場合などに、市場介入を行う実質的な司令塔でもある。現・慶應義塾大学教授の榊原英資・元財務官は在任中、大規模な市場介入を繰り返し「ミスターYEN」と称された。ビジネス・ウィーク誌は、政府・日銀による巨額の円売り・ドル買い介入を指揮している溝口財務官を「ミスター・ドル(Mr. Dollar)」と呼び、「これ以上介入を続けさせるな」と日本の介入を非難した。