エリオ・グレイシー。Helio Gracie。柔術家。
2009年1月29日、ブラジル発祥のグレイシー柔術創始者で、総合格闘家のヒクソン・グレイシーやホイス・グレイシーの父親として知られるエリオ・グレイシーさんが、急性白血病による多臓器不全のため死去。95歳。
1913年、ブラジルのパラ州生まれ。コンデ・コマの名でも知られる日本人柔術家、前田光世から兄カーロスが直接指導を受け、それを改良しグレイシー柔術の体系を築き上げた。総合格闘技(バーリトゥード)のパイオニアとして30年代から活躍。43歳で愛弟子ヴァウデマー・サンターナと3時間以上の激闘の末敗れるまで現役で戦い続けた。51年には4万人の観衆の前で日本人柔道家の木村政彦とも対戦するなど、日本とも縁が深く、ホイスらの試合のセコンドとしてたびたび来日。2008年2月から全日本柔術連盟(JJFJ)の相談役を務めていた。