モリタ・シゲル。洋画家。
2009年3月2日、力強い筆致で「黒川能」などの日本の郷土芸能を描いた洋画家で文化勲章受章者の森田茂さんが、肺炎のため死去。101歳。
1907年、茨城県生まれ。茨城県師範学校(現茨城大学)在学中に画家を志し、教員を経て同郷の洋画家熊岡美彦に師事。34年第15回帝展で「神楽獅子の親子」が初入選。38年には飛騨高山の祭りを描いた「金蔵獅子」が文展で特選となった。66年、農民が演じる山形県の黒川能に出会い、日展に「黒川能」を出品、文部大臣賞を受ける。以後、黒川能をテーマに多くの作品を残す。76年日本芸術院会員。東光会会長、日展顧問などを歴任し、93年に文化勲章を受章した。