ツユノ・ゴロベエ。本名、明田川一郎(アケタガワ・イチロウ)。落語家。
2009年3月30日、上方落語協会の前会長でNHK連続テレビ小説「あすか」などにも出演した落語家の露の五郎兵衛さんが、多臓器不全のため死去。77歳。
1932年、京都市生まれ。中国から引き揚げ後、47年に二代目桂春団治に入門。桂小春団治、露の五郎を経て、2005年に上方落語の祖とされる露の五郎兵衛の二代目を約300年ぶりに襲名。1994年から2003年まで上方落語協会会長を務めた。古典から新作まで、滑稽噺(こっけいばなし)から怪談噺までを演じ分ける多彩な芸風で知られる一方、一寸露久(ちょっとろきゅう)の名で、上方の笑芸の原点である即興芝居「大阪にわか」の伝承にも力を注いだ。00年紫綬褒章受章。02年9月に脳内出血で倒れてからは、入退院を繰り返しながら、活動を続けていた。