ヤマナカ・シンヤ。京都大学教授。京都大学iPS細胞研究所長。
2011年5月29日、ノーベル賞の行方を占う賞としても注目を集める、イスラエルのウルフ財団のウルフ賞の医学部門を、iPS細胞の開発で知られる山中伸弥京都大学教授が、アメリカのマサチューセッツ工科大学のルドルフ・イエーニッシュ教授と共同で受賞。
1962年9月4日、大阪府生まれ。神戸大学医学部卒業後、臨床研修医を経て研究者に転身。奈良先端科学技術大学院大学で、受精卵を使わずに万能細胞を作る研究を始め、2004年から京都大学再生医科学研究所教授。06年、マウスの皮膚から、さまざまな細胞に変化できる「iPS細胞」の開発に成功。07年にはヒトの皮膚からもiPS細胞を作ることに成功。これらの業績により08年にはロベルト・コッホ賞、09年にはラスカー基礎医学研究賞を受賞するなど内外の多くの賞を受賞し、ノーベル賞の有力候補とされてきた。また山中教授は国際幹細胞学会が11年に新設した「マキュアンセンター・イノベーション賞」の受賞者にも選ばれている。