ノムラ・マンサイ。本名、野村武司。狂言師。
2012年11月2日、累計190万部突破の和田竜のベストセラー小説、「のぼうの城」をもとにした戦国エンターテインメントで、狂言師の野村萬斎が9年ぶりに主演を務める映画が公開。
1966年4月5日、東京都生まれ。父は2007年に人間国宝に認定された野村万作。父と、同じく人間国宝の祖父、故・六世野村万蔵に師事。70年「靭猿(うつぼざる)」で初舞台。85年、黒澤明監督の映画「乱」の鶴丸役で映画デビュー。87年から「狂言ござる乃座」を主宰。89年、東京芸術大学を卒業。94年、曾祖父にあたる五世万造の隠居名「萬斎」を襲名する。同年のNHK大河ドラマ「花の乱」で細川勝元役、97年のNHK連続テレビ小説「あぐり」でヒロインの夫・望月エイスケ役を演じ、お茶の間での知名度を上げた。99年には「子午線の祀り」で読売演劇大賞優秀男優賞を受賞するなど、舞台でも活躍。2001年の初主演映画「陰陽師」ではブルーリボン賞主演男優賞ほか各賞を受賞し、03年には続編「陰陽師II」もヒットした。「のぼうの城」では、領民から“でくのぼう”を由来とする「のぼう様」と親しみを込めて呼ばれる主人公、成田長親を演じた。