コンドウ・タケシ。日本道路公団新総裁。
11月14日、日本道路公団の総裁に内定していた自民党の近藤剛参院議員が、総裁就任を受諾。
1941年、東京生まれ。64年早稲田大学政治経済学部卒業後、伊藤忠商事入社。伊藤忠アメリカ会社副社長兼ワシントン事務所長などを経て、92年同社政治経済研究所所長。98年常務取締役となり、経団連の国際貢献・人材派遣部会委員を歴任。「米国の通商戦略」「主張するアメリカ 逡巡する日本」などの著書がある。2001年の参院議員選挙で財界を代表する候補として自民党が比例代表で擁立し初当選を果たした。道路公団民営化をめぐる議論の過程で浮上した財務諸表問題などへの対応が不適切だとして解任された、藤井治芳前総裁の後任総裁は人選が難航したが、非官僚出身の人材ということで、民間企業出身の現職国会議員を辞職させて起用するという人事で決着。04年の通常国会提出に向けて民営化法案の策定作業が本格化することになる。