タメスエ・ダイ。陸上選手。
8月9日、フィンランドのヘルシンキで開催された世界陸上選手権、男子400メートル障害決勝で、為末大が48秒10で3位に入り、同大会日本勢初のメダルを獲得した。
1978年、広島県生まれ。五日市中学校時代に、全日本中学選手権100メートル、200メートルで優勝。その後、広島皆実高校に入学し、96年の広島国体400メートルと400メートル障害で優勝した。タイムはそれぞれ45秒94と49秒09で、これはともに当時の高校記録並びにジュニア日本記録だった。法政大学入学後は、400メートル障害を専門に活躍。2000年のシドニーオリンピックでは、9台目のハードルに足を引っ掛け、転倒して予選落ちしたが、翌01年のエドモントン世界陸上選手権で日本人初の47秒台を出し銅メダルを獲得。オリンピック、世界陸上を通じ日本人で初めてトラック種目のメダルを獲得した。02年に大阪ガスに入社したが、翌03年に最愛の父が他界。父の死は、為末にプロ陸上選手としてスポンサーの支援と大会賞金で生きることを決意させ、10月に大阪ガスを退社した。同03年のパリ世界陸上選手権、04年のアテネオリンピックはともに準決勝で敗退。前大会の屈辱と父の死を乗り越え、今大会で3位入賞を果たした。また、13日に行われた男子マラソンでは尾方剛が2時間11分16秒で銅メダルを獲得。日本に2個目のメダルをもたらし、2大会連続のマラソン団体優勝も決めた。