ナカムラ・レイコ。ラムサールセンター事務局長。
11月8日、ラムサール条約締約国会議がウガンダで開かれ、国際的に重要な湿地の保全に貢献したとして、ラムサールセンター事務局の中村玲子が「ラムサール賞」を受賞した。日本人の受賞は初めて。
1947年、東京都生まれ。70年に東京女子大学文理学部心理学科を卒業。業界新聞、ファッションエディター小池一子の個人秘書などを経て、出版社に入社。この頃始めたバードウォッチングに魅了され、84年より日本野鳥の会事務局に勤務し、雑誌「野鳥」の編集長、ツル保護特別委員会事務局長などを務めた。88年からはフリーのライター、編集者として活動。90年には湿地保全に関する調査研究を行うNGO・ラムサールセンターの創設に尽力し、ジャーナリスト活動の傍ら事務局長を務める。また、ラムサール条約の普及と湿地の有効活用を訴え、アジア全域で啓発活動を展開し、マレーシア、インドなどでシンポジウムを開催している。著書に「湿地への招待」「釧路湿原」など多数。今回の締約国会議では、日本の湿地20カ所が新たに登録され、国内計33カ所になった。