ナカノ・オサム。社会学者。
1月14日、コミュニケーション論の立場から現代の日本社会が抱える問題や若者の文化を分析し、「ビートルズ現象」「若者文化人類学」などを執筆した社会学者で法政大学名誉教授の、中野収さんが心不全のため死去。72歳。
1933年、長野県生まれ。東京大学文学部社会学科を経て、59年に東京大学大学院社会科学研究科博士課程を修了。法政大学教授として社会学を講義するかたわら、コミュニケーション活動を研究テーマとし、人間がとるコミュニケーションすべてを包括するものとして「文化」に注目。若者文化、核家族化する家庭、世代間ギャップなど様々な現代社会の現象を、記号論を活用し幅広く分析した。上記の他にも「90年代ニッポン・ノート」「メディア人間」など多くの著書がある。