マキノ・ノボル。評論家。
2007年3月2日、三菱総合研究所の元会長で未来予測や産業、技術評論などで活躍したエコノミストの牧野昇さんが、呼吸不全のため死去。86歳。
1921年、栃木県生まれ。44年東京大学工学部冶金科卒。49年同大学院修了。同大学工学部講師を経て東京計器製造所に入社し、東大時代に発明したMT磁石の工業化に成功。同発明は戦後日本の技術輸出の第1号となった。64年三菱製鋼に移籍し、取締役を経て三菱総合研究所の設立に参加。同会長を務めた。日本の高度経済成長を支えた技術者としての視点を生かした広範な評論活動で知られた。著書に「超電導革命」「牧野昇の『製造業が強い』」「ITで世の中が変わる」「製造業は不滅です」などがある。