ナガヌマ・ケン。元日本サッカー協会会長。
2008年6月2日、日本サッカー協会の元会長で、1968年のメキシコオリンピック日本代表監督としてチームを銅メダルに導いた長沼健氏が、肺炎のため死去。77歳。
1930年、広島県生まれ。広島高等師範学校附属中学時代にサッカーを始め、14歳だった45年8月に被爆。47年に復活開催された全日本中学選手権(現・高校選手権)では、フォワードとして母校を優勝に導いた。関西学院大学でもフォワードとして活躍し、サッカーを続けるため53年に中央大学に学士入学。日本が初出場した54年のワールドカップスイス大会予選で日本代表初のゴールを決め、55年古河電工に入社。56年メルボルン・オリンピックにも出場し、62年には日本代表監督に就任。64年の東京オリンピックでベスト8、68年のメキシコ・オリンピックでは銅メダルの結果を残した。94年から98年まで日本サッカー協会会長。2002年に日本と韓国で共催されたワールドカップでは日本組織委員会副会長を務め、04年日本サッカー協会最高顧問に就任、05年には第1回の日本サッカー殿堂入りを果たした。