ヤスナガ・トオル。バイオリニスト。
2009年2月26日、ベルリン・フィルの第一コンサートマスターを25年以上務め、09年3月末に退団する安永徹が、ドイツの文化に特別な貢献をしたとして、ドイツ政府から「ドイツ功労勲章・功労十字小綬章」を授与された。
1951年、福岡県生まれ。江藤俊哉に師事し、桐朋学園大学を卒業後、ドイツに留学。77年、ベルリン・フィルに入団し、83年、楽団員の投票で東洋人として初めて、数人いるコンサートマスターの筆頭に選ばれた。以後、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド、サイモン・ラトルの3人の芸術監督のもと、25年以上にわたり名門フィルのまとめ役を担い、2009年2月13日には同フィルでの最終公演を行った。今後は拠点を日本に戻し、ソロ活動や、夫人でピアニストの市野あゆみとの演奏活動などに取り組むという。