サカイ・ヒデユキ。囲碁棋士。
2010年8月27日、囲碁の7大タイトル戦の一つ、第35期碁聖戦5番勝負第5局で、関西棋院所属の坂井秀至七段が張栩碁聖を破り、初タイトルを獲得。翌日、八段に昇格した。
1973年4月23日、兵庫県生まれ。7歳のとき開業医でアマ四段の腕前だった父親のてほどきで囲碁を覚え、佐藤直男九段に師事。小学6年で少年少女大会優勝。京都大学医学部に在学中の2000年に世界アマチュア選手権で優勝を飾るなど、アマチュアの強豪として活躍。01年には同大学を卒業し医師免許も得たが、囲碁への思いを断ち切れず、試験碁に挑み、同年秋、関西棋院のプロになった。プロ入り後は名人戦リーグに6期連続在籍するなど、同棋院の看板棋士として活躍。同棋院所属の棋士としては元理事長の故・橋本昌二九段が1981年に王座位を奪って以来、29年ぶりの7大タイトル獲得となる。