マリオ・モニチェリ。Mario Monicelli。映画監督、脚本家。
2010年11月29日、「戦争・はだかの兵隊」などでイタリアコメディー映画界の巨匠として知られる映画監督のマリオ・モニチェリさんが、前立腺がんの治療のため入院していた病院の窓から飛び降り自殺。95歳。
1915年5月15日、イタリア、トスカーナ州生まれ。ミラノ大学で歴史と哲学を学び、35年には脚本と共同監督を務めた16ミリ映画「I ragazzi della via Paal」でベネチア国際映画祭で入賞。以後、「イタリア式コメディー」と呼ばれる喜劇を主に、60本以上の作品を発表し、「戦争・はだかの兵隊」でベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞したほか、ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を3度受賞。アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にも「いつもの見知らぬ男たち」などで3度ノミネートされた。他の監督作品に「明日に生きる」「ゴールデン・ハンター」「結婚大追跡」「女たちのテーブル」などがある。