ユメマクラ・バク。作家。
2012年3月5日、吉川英治国民文化振興会が主催する吉川英治賞の各賞が発表され、第46回吉川英治文学賞は夢枕獏の「大江戸釣客伝」(講談社)が受賞した。
1951年1月1日、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年、同人誌に発表した「カエルの死」がSF専門誌「奇想天外」に転載され作家デビュー。89年「上弦の月を喰べる獅子」で日本SF大賞、98年には「神々の山嶺」で柴田錬三郎賞を受賞。「キマイラ」「サイコダイバー」「闇狩り師」「餓狼伝」「大帝の剣」「陰陽師」シリーズなど、伝奇バイオレンスやSF、ファンタジー作品で知られ、マンガ化、映画化された作品も多い。一方、受賞作の「大江戸釣客伝」は、江戸幕府第5代将軍徳川綱吉(つなよし)の治世を舞台に、釣りに魅せられた人々を描く時代小説で、2011年に受賞した第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞と合わせ、3冠となった。