フランソワ・オランド。Francois Hollande。政治家。
2012年5月6日、フランス大統領選挙の決選投票が行われ、社会党のフランソワ・オランド前第1書記が、民衆運動連合(UMP)から再選を目指した現職のニコラ・サルコジ大統領を破り、次期大統領に当選。
1954年8月12日、フランスのセーヌ・マリティーム県生まれ。国立行政学院卒業後、81年ミッテラン政権の大統領府経済参事官となった。88年国民議会(下院)議員に初当選。97年から2008年まで社会党第1書記を務めた。07年大統領選の同党候補だったセゴレーヌ・ロワイヤルは2男2女をもうけた元パートナー。今回の大統領選では、社会党の有力候補だった国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン専務理事(当時)が性的暴行容疑で失脚、オランドが11年10月の党予備選で大統領候補に選出された。サルコジ大統領が進める予算カットなどの緊縮財政策よりも、経済成長に重きを置く成長路線を主張し、富裕層への課税強化などの政策を掲げてきた。社会党の大統領は、1981年~95年のミッテラン大統領以来、約17年ぶり。