ドミニク・ドビルパン。Dominique de Villepin。フランス外相。
3月13日、ドビルパン・フランス外相が、イラク攻撃回避の条件としてフセイン政権に6項目の要求をしたイギリスの提案を拒否。
1953年、モロッコ・ラバト生まれ。大学では文学と法律を専攻し、パリ政治学院で修士号を取得。高級官僚養成機関である国立行政学院(ENA)に進み、80年外務省入り。84年から89年まではアメリカ・ワシントンのフランス大使館に勤務したこともある。27歳のとき、当時パリ市長だったジャック・シラクに将来の補佐役と見込まれ、シラクが大統領に初当選した95年5月から2002年5月まで大統領府事務総長を務め、大統領付特別大使の異名を持つ。イラクに対する武力行使に反対するフランスの立場を、情熱的な演説で説くドビルパン外相は注目を集め、「次期大統領候補」との声も出始めた。