シマモト・リオ。本名非公表。作家。
11月6日、第25回野間文芸新人賞の受賞者が発表され、「リトル・バイ・リトル」で島本理生が最年少の受賞となった。
1983年、東京生まれ。小学5年から小説家を志し、中学生のころに詩人の祖父からお古のワープロをもらい小説を書き始めた。98年、中学3年で投稿したデビュー作「ヨル」で「鳩よ!掌編小説コンクール」年間MVP。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作。03年1月、「群像」02年11月号に掲載された5作目の作品「リトル・バイ・リトル」が第128回芥川賞候補6作品の中に残り、史上最年少の芥川賞作家の誕生かと話題を呼んだ。「リトル・バイ・リトル」は1週間足らず、前作「シルエット」は約5日で書き上げたという。
もう一人の受賞者、星野智幸(ともゆき)は1965年、アメリカ・カリフォルニア州生まれの小説家。受賞作品は「ファンタジスタ」。97年第34回文藝賞、2000年第13回三島由紀夫賞を受賞している。