ニシカワ・ヨシフミ。三井住友銀行特別顧問(前・三井住友銀行頭取)。
11月11日、2007年10月にスタートする郵政民営化で、現・日本郵政公社から分社して発足する持ち株会社の初代社長に、三井住友銀行特別顧問の西川善文が内定した。
1938年、奈良県生まれ。大阪大学法学部を卒業し、61年に住友銀行(現・三井住友銀行)に入行。同行の常務取締役、専務取締役、副頭取を歴任し、97年に頭取に就任。2001年の旧さくら銀行との合併後は、三井住友銀行頭取、三井住友フィナンシャルグループ社長としてリーダーシップを発揮し、金融再編や厳しいリストラを推し進め、「剛腕」の異名をとった。また、00年度、04年度には全国銀行協会会長を務め、不良債権処理にめどがついた05年から同行の特別顧問に就いていた。なお、06年1月に予備組織として設立される日本郵政株式会社は、翌07年10月の民営化で持ち株会社に移行。郵便局会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社、郵便事業会社の4社を傘下に置き、17年9月までに金融2社を完全民営化する見通し。