ヤマシタ・ケイゴ。雅号、道吾(どうわ)。囲碁棋士。
2011年10月28日、囲碁の第36期名人戦七番勝負の第6局で挑戦者の山下敬吾九段が井山裕太名人を破り、4勝2敗で初めて名人位を獲得。06年の高尾紳路九段以来5年ぶり史上7人目の名人・本因坊となった。
1978年9月6日、北海道生まれ。父の手ほどきで5歳から囲碁を始め、小学2年の時、全国少年少女囲碁大会に優勝。翌年上京し、緑星囲碁学園を主宰する菊池康郎に師事。93年入段試験に合格し、中学3年でプロ棋士となった。98年囲碁新人王戦で初タイトル獲得。2000年、第25期碁聖戦を制し初のビッグタイトルを獲得。03年には第27期棋聖戦を制し棋聖位を獲得。同年九段に昇段。04年には天元、06年には王座を獲得。10年、第65期本因坊戦で羽根直樹本因坊を破り、本因坊奪取。本因坊道吾を名乗る。11年は本因坊を防衛。今回の名人位獲得で通算タイトルを名人1、本因坊2、碁聖1、棋聖5、天元2、王座2とし、名人、棋聖、本因坊を同時に保持する大三冠と、この6タイトルに十段位を加えた七大タイトル制覇にも期待がかかる。