マサキ・ケント。柔道選手。
2012年9月1日、ロンドン・パラリンピック柔道男子100キロ超級(視覚障害)の決勝で、正木健人(徳島県立盲学校)が中国の王嵩を一本勝ちで破り、金メダルを獲得。今大会の日本勢メダル第1号に輝いた。
1987年8月9日、兵庫県生まれ。中学1年から部活で柔道を始め、兵庫県の育英高等学校3年次に全国高校総体3位。強豪の天理大学体育学科に進学し、オリンピック出場も期待されていたが、4年次に生まれつきの病気で弱視が進んだため、視覚障害者柔道に転向。2011年のIBSA(国際視覚障害者スポーツ協会)世界大会では国際大会初出場ながら初戦からすべて一本勝ちで勝ち進み、決勝でも08年の北京パラリンピック金メダリスト、イルハム・ザキーエフ(アゼルバイジャン)に一本勝ちで優勝。ロンドン・パラリンピックでの金メダル獲得で、アトランタからアテネまでの3大会連続で金メダルを獲得した藤本聰を越えるパラリンピック柔道4連覇も期待されている。