マルチナ・ヒンギス。Martina Hingis。元プロテニス選手。
2013年3月4日、国際テニス殿堂が同年の殿堂入り表彰者を発表し、「最近の選手」部門で、女子シングルスで209週にわたり世界ランキング1位に君臨したマルチナ・ヒンギスが選ばれた。
1980年9月30日、チェコスロバキア(現スロバキア)のコシツェ州生まれ。8歳のときにスイスに移住。94年プロデビュー。96年のウィンブルドン選手権ダブルスで4大大会最年少優勝。97年には4大大会シングルス最年少となる16歳3カ月で全豪オープンを制し、3月31日には史上最年少(16歳6カ月)で世界ランキング1位を獲得。同年にウィンブルドン選手権と全米オープンでも優勝。全豪は同年から99年まで3連覇するなど4大大会のシングルスで通算5勝。足のけがのため2003年に一度引退したが、06年に復帰。しかし、07年のウィンブルドン選手権のドーピング検査でコカインの陽性反応が出て2年の出場停止処分を受けた。ヒンギスはコカイン摂取を否定したが汚名を晴らすことはせずそのまま引退。生涯獲得タイトル、シングルス43勝、ダブルス37勝。国際テニス殿堂は1954年設立され、殿堂入り表彰は「最近の選手」「往年の名選手」「貢献者」の3部門で行われる。