ロバート・ラウシェンバーグ。Robert Rauschenberg。画家。
2008年5月12日、1960年代以降の美術界に多大な影響を与えたアメリカの画家、ロバート・ラウシェンバーグさんが、心不全のため死去。82歳。
1925年、アメリカのテキサス州生まれ。海軍を除隊後、パリなどで美術を学ぶ。50年代に隆盛を誇った抽象表現主義を批判し、抽象表現主義風の絵画と古タイヤなどの廃品やべッドカバーなどの日用品を組み合わせた「コンバイン・ペインティング」と呼ばれる作品群を制作。ジャスパー・ジョーンズとともに、反芸術的な「ネオ・ダダ」の旗手となった。64年にはベネチア・ビエンナーレで、アメリカ人として初めて国際大賞を受賞。ポップ・アートの先駆者として美術界に多くの影響を与えた。93年には第2回ヒロシマ賞、98年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞するなど、日本にもなじみが深い。代表作に「自動車のタイヤによるプリント」「モノグラム」「ファースト・ランディング・ジャンプ」などがある。