スコット・ボラス。Scott Boras。スポーツ・エージェント。
2006年12月14日、アメリカの大リーグ、ボストン・レッドソックスと西武の松坂大輔投手との入団交渉に代理人として臨み、6年契約、年俸総額5200万ドル(約60億8400万円)で合意。
1952年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。大学に通いながらカージナルス、カブス傘下のマイナーチームで4年間過ごした後、ひざの故障などのため引退。カブスの出す奨学金でロースクールに進み弁護士資格を取得。シカゴの法律事務所で医療過誤を担当していたが、昔のチームメートなどから球団との交渉を頼まれたことをきっかけにエージェント(代理人)に転身。2000年にはテキサス・レンジャーズとアレックス・ロドリゲス遊撃手との間に10年総額2億5200万ドルというプロスポーツ史上最高額の契約を取り付けた。60人以上の大リーガーを顧客に持ち、あまりの豪腕ぶりで「金の亡者」と非難を浴びることも多い。
レッドソックスとの入団交渉は、当初、球団と代理人の提示条件に大きな差があったが、最後は松坂投手が球団側に歩み寄る形で、交渉期限ぎりぎりで契約に合意した。