ワキサカ・ジュンイチ。医師・登山家。
3月5日、登山家としても知られる久留米大学名誉教授の脇坂順一さんが、肺炎のため死去。89歳。
1913年、福岡市生まれ。37年九州帝国大学医学部を卒業し、同大医学部第二外科教室に入る。医務局長、助教授を経て、52年から79年まで久留米大学教授。専門は消化器外科。61年、学会に出席した帰りにマッターホルンなどに登頂。以後、北米、中南米、アフリカなど20カ国以上を訪れ、世界中の名峰を登頂。88年、75歳で海外100峰に登頂、98年、85歳で海外200峰登頂を達成。生涯250登頂を目標にその後も登頂を重ねていた。大豆を主食とする高たんぱく、低カロリーの食生活、80歳を超えても毎朝170回の腕立て伏せや250回の屈伸運動などのトレーニングでも知られ、テレビや雑誌などで取り上げられていた。「七十歳はまだ青春」「八十歳はまだ現役」などの著作がある。