ワタナベ・アキラ。棋士、第19期竜王。
2006年12月21日、渡辺明竜王が挑戦者の佐藤康光棋聖を4勝3敗で退け、竜王戦3連覇を果たした。竜王は、名人位と並ぶ将棋界のビッグタイトルで、3連覇は6年前の藤井猛九段以来2人目の快挙。
1984年、東京都生まれ。所司和晴七段門下。2000年4月に四段昇進、史上4人目の中学生棋士となる。04年20歳で森内俊之(現名人)より竜王を奪取。05年史上最年少の21歳で九段に昇進した。その棋風と風貌から大山康晴の再来と言われ、歯に衣着せぬ言動とも相まって、新世代の旗手と目される。現在の将棋界は「羽生世代」全盛期で、一度は7冠を独占した羽生善治(現3冠)を始め、名人2期、棋聖戦では5連覇中の佐藤棋聖、名人4期の森内俊之などの強豪がひしめき、竜王戦でも下馬評は圧倒的に「佐藤有利」だった。