ヤナギハラ・ヨシタツ。彫刻家。
11月11日、鳥を題材にした「道標」シリーズなどで知られる彫刻家の柳原義達さんが、呼吸不全のため死去。94歳。
1910年、神戸市生まれ。10代の頃は日本画家を志していたが、ロダンやブールデルに感銘を受け、彫刻に転じた。31年東京美術学校(現東京芸大)在学中に第3回帝展に「首」が初入選。国画会同人を経て、新制作派協会彫刻部の創設に参加。52年からフランスに留学し、ブールデルの弟子オリコストに学んだ。帰国後、58年に第1回高村光太郎賞受賞。74年「道標・鳩(はと)」で中原悌二郎賞、94年に毎日芸術賞を受賞、96年に文化功労者。70~80年まで日本大学教授も務めた。他の主な作品に、裸婦像の「犬の唄」シリーズ、「勝利者の像」など。著書に「ロダン」「柳原義達美術論集 孤独なる彫刻」がある。