アク・ユウ。本名、深田公之(ひろゆき)。作詞家。
2007年8月1日、「また逢う日まで」「北の宿から」「UFO」など、数々のヒット曲の作詞を手がけ、小説「瀬戸内少年野球団」でも知られる作詞家の阿久悠さんが、尿管がんのため死去。70歳。
1937年、兵庫県生まれ。明治大学文学部文学科(日本文学専攻)卒業後、月光仮面を生んだ広告代理店・宣弘社勤務を経て、放送作家として独立。音楽番組にかかわるうちに作詞もはじめ、ザ・スパイダースの「モンキー・ダンス」で作詞家デビュー。71年の「また逢う日まで」でレコード大賞と歌謡大賞を獲得。以後「北の宿から」「勝手にしやがれ」「UFO」「雨の慕情」で同大賞を受賞。「ピンポンパン体操」「熱き心に」「もしもピアノが弾けたなら」「契り」「北の螢」など、手がけた作品は5000曲以上で、レコード類の総売上枚数は6800万枚を超える。直木賞候補となり映画化された「瀬戸内少年野球団」や、横溝正史賞を受賞した「殺人狂時代 ユリエ」など、小説の分野でも力を発揮した。