アベ・ノリフミ。オートバイGPレーサー。
2007年10月7日、1996年のオートバイの世界選手権シリーズ日本GP500ccクラスで、日本人選手として14年ぶりに優勝するなど、世界の第一線で活躍したレーサー、阿部典史さんが交通事故死。
1975年、東京都生まれ。賞金王を3回獲得したオートレーサー、父、阿部光雄の影響で5歳の頃からポケットバイクに親しみ、13歳でミニバイクにレースデビュー。中学卒業後、周囲の勧めで、元GPレーサー、ケニー・ロバーツの下に半年間バイク留学。帰国後、本格的にロードレースに参戦し、93年国際A級に昇格。全日本500cc史上最年少のシリーズチャンピオンとなった。スポット参戦した94年ワールドグランプリ(WGP)鈴鹿戦で残り3周で転倒するまでトップ争いを繰り広げるなど注目を集め、翌年からWGPにフル参戦。96年4月日本GPで初優勝し、総合5位となるなどGP通算3勝。2005年からはスーパーバイク世界選手権に参戦。07年から全日本に復帰し、活躍が期待されていたが、神奈川県川崎市内を大型スクーターで走行中、Uターン禁止場所で急転回したトラックと衝突し搬送先の病院で亡くなった。