エドモンド・ヒラリー。Sir Edmund Hillary。登山家。
2008年1月11日、世界最高峰のエベレスト(中国名チョモランマ、標高8848m)初登頂に成功したエドモンド・ヒラリー氏が、心不全のため死去。88歳。
1919年、ニュージーランドのオークランド近郊のトゥアカウ生まれ。16歳のとき学校の冬季研修旅行で登山に興味を持ち、第2次世界大戦中は、空軍に所属。終戦後、アルプスやヒマラヤにおいて本格的な登山を始め、53年にジョン・ハントが率いるイギリスの遠征隊の一員として、エベレスト登山に参加。エリザベス女王の戴冠式直前の5月29日、シェルパのテンジンとともに、初登頂に成功。エベレスト登頂後は、南極探検などにかかわる一方、私財を投じて「ヒマラヤ基金」を設立し、ネパールの山岳地帯で暮らすシェルパたちのために、学校や病院などを建設した。最近は増加する登山客によって進んだ、ヒマラヤの自然破壊について心を砕いていた。