オガタ・ケン。本名、明伸。俳優。
2008年10月5日、映画「鬼畜」「楢山節考」やドラマ「太閤記」などに出演し、エネルギッシュで存在感あふれる演技で知られる俳優の緒形拳さんが、肝臓がんのため死去。71歳。
1937年、東京生まれ。58年に新国劇に入団。60年に舞台「遠い一つの道」で初主演、映画化された同作品で映画デビュー。65年NHK大河ドラマ「太閤記」の秀吉役、翌66年の大河ドラマ「源義経」の武蔵坊弁慶役で、お茶の間にその存在を知られるようになった。新国劇退団後は,テレビの「必殺仕掛人」の藤枝梅安役で人気を確立。映画では「砂の器」(74年)などで好演を見せ、「鬼畜」(78年)、「復讐するは我にあり」(79年)ではブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。83年の主演作「楢山節考」はカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞するなど、高い評価を受けた。2000年、紫綬褒章受章。緒形さんは、肝臓がんで闘病中であることを伏せ、投薬治療で俳優活動を続け、9月30日にも遺作となったドラマ「風のガーデン」の制作発表に出席したばかりだった。