オワダ・ヒサシ。国際司法裁判所判事、所長。
2009年2月6日、 外務省はオランダのハーグにある国連の国際司法裁判所(ICJ International Court of Justice)の所長に、小和田恒判事が互選で選出されたと発表。日本人がICJ所長に就任するのは初。任期は3年。
1932年、新潟県生まれ。55年に外務省入りし、条約局長や事務次官などを歴任。退官後は国連大使などを経て、2003年日本人として3人目の国際司法裁判所の裁判官に就任。皇太子妃雅子さまは長女。1945年に設立されたICJは、国連総会と安全保障理事会(安保理)の選挙で選出された15人の裁判官(任期9年)で構成され、国家から付託された法律紛争を国際法に従って解決することを任務とする。戦前の国際連盟時代には、外務省出身の安達峰一郎判事が、ICJの前身にあたる常設国際司法裁判所(PCIJ)で31年から3年間、所長を務めたことがある。