イシダ・ハルヒサ。情報工学者。
2009年3月9日、日本のインターネット研究の第一人者で、東京大学名誉教授の石田晴久さんが、心筋梗塞のため死去。72歳。
1936年、台湾の彰化県生まれ。59年に東京大学理学部を卒業した後、同大数物系研究科修士課程、アメリカのアイオワ州立大学博士課程を修了。マサチューセッツ工科大学研究員などを経て、70年に東京大学大型計算機センター助教授。82年同教授。初期のパソコンのOSである基本ソフト、UNIXを日本に紹介したほか、現慶應義塾大学教授の村井純らとともに、現在の電子メールのあり方を先取りしたネットワーク「JUNET」を84年に構築するなど、日本のインターネット研究の基礎を築いた。退官後は、多摩美術大学教授、サイバー大学IT総合学部長などを歴任し後進の育成にあたった。著書に「パソコン入門」「Cプログラミング」「コンカレントCP/M入門」など多数。訳書「プログラミング言語 C」はC言語理解の必読書とされる。