アルマンド・ガララーガ。Armando Antonio Galarraga。大リーグ投手。
2010年6月2日、大リーグのデトロイト・タイガースの本拠地コメリカ・パークで行われた対クリーブランド・インディアンス戦で、9回2死までパーフェクト投球を続けていたタイガースの右腕アルマンド・ガララーガ投手が、塁審の判定ミスで完全試合を逃した。
1982年1月15日、ベネズエラのスクレ州生まれ。98年にモントリオール・エクスポズと契約。2005年にテキサス・レンジャーズに移籍し、07年のオークランド・アスレチックス戦でメジャーリーグデビュー。08年にタイガースへ移籍し、4月16日インディアンス戦でメジャー初勝利。前回のボストン・レッドソックス戦までにメジャー通算20勝を挙げていた。6月2日のインディアンス戦では9回2死まで26人の打者を抑えていたが、27人目の打者の内野ゴロの1塁への送球が、ワールドシリーズやオールスターゲームでも審判を務めた大ベテランのジム・ジョイス塁審にセーフと判定され、完全試合を逃した。ノーヒットノーランも逃したガララーガ投手は後続を打ち取り、メジャー昇格4年目にして初完投・初完封勝利を挙げた。試合後、リプレーを見たジョイス塁審は誤審を認め、ガララーガ投手に謝罪。ガララーガ投手は「誰も完全(パーフェクト)ではない」と寛容に受け入れ、翌日の試合で主審としてコメリカ・パークに再び登場したジョイス審判と和解の握手をし、スタンドからのブーイングを鎮めた。