タケウチ・ヨウ。教育社会学者。
2012年6月8日、第13回読売・吉野作造賞が発表され、関西大学東京センター長の竹内洋による「革新幻想の戦後史」(11年、中央公論新社)が選ばれた。
1942年1月8日、新潟県生まれ。京都大学教育学部卒、同大学院教育学研究科博士課程修了。関西大学社会学部助教授などを経て京都大学教育学部教授、同学部長などを歴任し、2005年退官。その後は関西大学人間健康学部長などを務め、12年3月に定年退官。4月から同大東京センター長を務める。歴史社会学、教育社会学が専門で「日本のメリトクラシー」「教養主義の没落」「立身出世主義」「学問の下流化」などの著書がある。受賞作となった「革新幻想の戦後史」は、第二次世界大戦後の大学や教育現場で、革新的な空気がどのように生まれ育っていったのかを自らの体験をもとに、多くの文献と調査を駆使して描いたもの。