オグマ・エイジ。慶應義塾大学総合経済学部教授、歴史社会学者。
2013年2月8日、書店員らの投票で12年に刊行されたすべての新書のなかから「最高の一冊」に贈られる「新書大賞2013」(中央公論新社主催)に、「社会を変えるには」(講談社現代新書)が選ばれた。
1962年9月6日、東京都生まれ。87年に東京大学農学部を卒業後、岩波書店に入社。在職中に東京大学大学院総合文化研究科に入学し、96年に修士論文「単一民族神話の起源―〈日本人〉の自画像の系譜」でサントリー学芸賞を受賞した。これを機に岩波書店を退職し、研究に専念。97年慶應義塾大学総合政策学部専任講師となり、助教授を経て2007年から同大教授。第二次世界大戦後の日本におけるナショナリズムを研究課題とした03年の「〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性」で第57回毎日出版文化賞、第3回大佛次郎論壇賞を受賞。09年の「1968」で角川財団学芸賞受賞。東日本大震災以降は反原発運動に積極的に参加していることでも知られる。他の著書に「〈日本人〉の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで」「インド日記―牛とコンピュータの国から」「清水幾太郎―ある戦後知識人の軌跡」「日本という国」「私たちはいまどこにいるのか」などがある。