カールハインツ・シュトックハウゼン。Karlheinz Stockhausen。作曲家。
2007年12月5日、フランスのピエール・ブーレーズや、イタリアのルイージ・ノーノとともに、第二次世界大戦後の現代音楽を支えた作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼンさんが死去。79歳。死因は明らかにされていない。
1928年、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州生まれ。ケルン大学で音楽を学び、50年代にはパリで巨匠オリヴィエ・メシアンから影響を受けた。初期は音の高さ、長さ、強さ、表情の4つのモードを計算して配置するセリー主義の作品を発表したが、徐々に演奏中の偶然性や空間的要素を取り入れるようになった。70年の大阪万国博覧会では、ドイツ館の音楽を担当。球形コンサート・ホールを用いた作品で世界の注目を集めた。ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のカバーに顔写真が使われるなど、ポップ・ミュージック界にも影響を残した。代表作に「コントラ・プンクテ」、「ヒュムネン」、全曲の上演に1週間かかる全7部の連作オペラ「光」などがある。