クロダ・キョウイチ。音楽評論家。
2009年5月29日、ラジオ番組「20世紀の名演奏」や新聞、雑誌などで、クラシックをはじめとする音楽の魅力を紹介した音楽評論家の黒田恭一さんが、多臓器不全で死去。71歳。
1938年、東京都生まれ。音楽好きの両親の元に育ち、早稲田大学教育学部在学中から評論家活動を始める。大学を卒業後、都民劇場に就職したが、評論活動が多忙となり半年で退職。テレビ、ラジオ、雑誌などで、オペラからロック、ジャズ、ゲーム音楽まで、多彩なジャンルの音楽を紹介した。特にNHK-FMの音楽番組「20世紀の名演奏」では、親しみやすい語り口でファンから絶大な支持を集めた。99年からは、Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区)のプロデューサーを務めていた。著書に「オペラへの招待」「はじめてのクラシック」「聴こえるものの彼方へ」などがある。