エリック・ロメール。Eric Rohmer。映画監督。
2010年1月11日、フランスの映画革新運動「ヌーベルバーグ」の代表的監督、エリック・ロメールさんが死去。89歳。
1920年3月21日、フランス、コレーズ県生まれ。高校の文学教師や映画評論誌編集長などを経て、59年に初の長編第1作「獅子座」を監督。ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなどとともに、即興演出などを特徴とする映画革新運動「ヌーベルバーグ(新しい波)」の担い手の一人に。若い男女の恋愛描写に定評があり、「O侯爵夫人」(76年)でカンヌ国際映画祭国際審査員賞、「海辺のポーリーヌ」(83年)でベルリン国際映画祭監督賞、「緑の光線」(86年)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど、多くの映画祭で賞を獲得している。長編映画としては、07年の「我が至上の愛 アストレとセラドン」が最後の作品となった。