クサマ・ヤヨイ。美術家。
2011年3月4日、水玉や網目をモチーフにした作品で知られる美術家、草間彌生さんの大回顧展が11年5月から12年9月にかけて、スペインのマドリードのソフィア王妃芸術センター、パリのポンピドーセンター、ロンドンのテート・モダン美術館、ニューヨークのホイットニー美術館を巡回することが明らかに。
1929年3月22日、長野県生まれ。10歳のころから水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、京都市立美術工芸学校で日本画を学び、57年渡米。ニューヨークを中心に活動し、平面作品、彫刻、映画などのメディアアートで高い評価を得た。73年帰国後は小説や詩も発表。89年のニューヨーク国際芸術センター、イギリスのオックスフォード美術館での回顧展は世界的芸術家としての評価を再認識させ、93年には第45回ヴェネチア・ビエンナーレに日本代表として参加。98年から99年にかけては、ニューヨーク近代美術館、東京都現代美術館などを巡回する大回顧展が開かれ話題となった。今回明らかになった大回顧展はいずれも各国を代表する現代美術館で行われ、過去最大級のものになるという。