ウィスワワ・シンボルスカ。Wislawa Szymborska。詩人。
2012年2月1日、1996年にノーベル文学賞を受賞し「詩のモーツァルト」とも評されたポーランドの女性詩人、ウィスワワ・シンボルスカさんが死去。88歳。
1923年7月2日、ポーランドのコルニク生まれ。31年からクラクフに移り一生を過ごした。45年に新聞紙上で詩人としてデビュー。45~48年、ヤギエウォ大学で文学と社会学を学んだ。当初は共産主義に同調したが、共産党独裁体制に幻滅。66年には正式に党との関係を絶ち、80年代初めの戒厳令下では地下出版物への寄稿を続けた。理知的でユーモアに富む作風で知られ、欧米のみならず、各国の言葉に翻訳され、91年にゲーテ賞、95年にはヘルダー賞を受賞。ノーベル文学賞を受賞した96年にはポーランド・ペンクラブ賞も受賞している。代表作に「塩」、「橋の上の人々」など。シンボルスカさんはヘビースモーカーとして知られ、肺がんで闘病生活を送っていた。