ヴィダル・サスーン。Vidal Sassoon。ヘアスタイリスト。
2012年5月9日、自身の名前を冠したシャンプーや美容製品でも知られる、世界的なヘアスタイリストのヴィダル・サスーンさんが、白血病のため死去。84歳。
1928年1月17日、イギリスのロンドン生まれ。ユダヤ系の貧しい家庭に生まれ、14歳で美容師の見習いを始めた。48年の第一次中東戦争ではイスラエル軍に従軍。翌年ロンドンに戻り、54年には26歳で美容サロンをオープンした。それまで主流だった時間と手間のかかるパーマヘアとは異なり、シャンプーとブローだけでスタイリングできる「ウォッシュ・アンド・ウェア」スタイルや「ボブ・カット」「ファイブ・ポイント・カット」などを提案し、ムーブメントを起こす。一代で世界的なヘアサロン・チェーンを築き、ヴィダル・サスーンブランドのヘアケア製品販売でも成功を収めた。2009年にはエリザベス女王から大英帝国勲章3位(CBE)を授与された。10年に、その半生を描いたドキュメンタリー映画「ヴィダル・サスーン」が制作され、日本でも12年5月26日の公開が間近に迫る中での訃報となった。