キキ・キリン。女優。
2013年3月8日、第36回日本アカデミー賞授賞式が行われ、「わが母の記」で認知症を患う母親役を演じた樹木希林が最優秀主演女優賞を受賞。同主演女優賞の最年長記録を更新した。
1943年1月15日、東京生まれ。61年に文学座附属研究所に入団。64年、芸名を悠木千帆としてドラマ「七人の孫」にお手伝いさん役で出演し、注目を集めた。70年代に入り、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」「ムー一族」などのドラマやCMでのコミカルな演技が人気を集め、「ムー」シリーズでは郷ひろみとデュエットした挿入歌が大ヒットを記録。77年、自身の芸名をチャリティーオークションにかけて売却、樹木希林と改名した。以降、数々の話題作に出演し、2008年「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、また、同年に紫綬褒章を受章。11年には「悪人」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。04年に乳がんが発覚し、その後も放射線治療を受けていることなどを公表しているが、13年の日本アカデミー賞受賞スピーチで「私は全身がんなので来年の仕事はお約束できないんですよ」と告白したことも話題となった。