トニー・ブレア。Anthony Charles Lynton Blair。第73代イギリス首相。
2007年5月10日、イギリスのトニー・ブレア首相がイギリス中部のセッジフィールドで支持者を前に演説し、6月27日に辞任すると正式に表明。
1953年、スコットランド、エディンバラ生まれ。75年労働党入党。法廷弁護士を経て、83年、下院議員に初当選。94年、ジョン・スミス党首の急死に伴い、労働党党首となった。一貫して「脱社会主義」を唱え、市場経済と、貧困層への支援などの社会的公正の両立を目指す「第三の道」を政策目標に掲げた。97年の総選挙で400議席を超す大勝利をあげ、20世紀最年少の43歳で首相に就任。2001年、05年と労働党史上初の3期連続勝利を達成し、首相3選を決めた。しかし、泥沼化するイラク情勢、労働党への巨額献金疑惑、停滞する医療・教育改革に支持率が低下。06年、07年と地方選で労働党の大敗が続き、任期中途で辞任表明を余儀なくされた。