セーム・シュルト。Semmy Schilt。総合格闘家。
2007年12月8日、K-1の年間王者を決める大会、「K-1 WORLD GP 2007 FINAL」が横浜アリーナで開催され、決勝戦で前年王者のセーム・シュルトが、ピーター・アーツを1ラウンドKOで破り、史上初の3連覇を達成した。
1973年、オランダのロッテルダム出身。少年時代から空手を習い、ヨーロッパやロシアのフルコンタクト空手の大会での優勝歴がある。1994年から日本の大道塾(空手の突き、蹴りに、投げ、締め技などを加えた打撃系総合武道の団体)による無差別級のトーナメント大会に出場。96、97年と2連覇を果たす。また、96年から総合格闘技団体パンクラスにも参戦、船木誠勝や近藤有己ら、実力者を次々に下し、第9代キング・オブ・パンクラシストとなる。2001年からはPRIDEやUFCにも参戦。高山善廣や、ヒョードル、ノゲイラといったトップ級の選手と激闘を繰り広げた。立ち技系格闘技であるK-1のマットには02年から上がっているが、05年から本格参戦。05、06、07年と3年連続でGPシリーズの覇者となった。身長212cm、体重130.4kgと、2mを超える巨漢でありながら、俊敏な動きで鋭い突き、膝蹴りを繰り出し、グラウンドの展開では長い手足を駆使して関節技をも使いこなす。今後は総合格闘技への復帰も示唆しており、立ち技ルールと総合格闘技ルール、双方での活躍が期待されている。