チクシ・テツヤ。ジャーナリスト、ニュースキャスター。
2008年11月7日、ニュースキャスターとして活躍したジャーナリストの筑紫哲也さんが、肺がんのため死去。73歳。
1935年、大分県生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、59年に朝日新聞社に入社。政治部記者、沖縄特派員、ワシントン特派員などを経て、84年1月から87年3月まで週刊「朝日ジャーナル」編集長を務め、「若者たちの神々」「新人類の旗手たち」といったインタビュー企画では「新人類」「元気印」などの流行語を生んだ。この間、「日曜夕刊!こちらデスク」(テレビ朝日)や「筑紫哲也のニュースジョッキー」(TBSラジオ)のキャスターも務めた。89年朝日新聞社を退社し、TBS系「筑紫哲也NEWS23」でキャスターに転身。先行のテレビ朝日系「ニュースステーション」の久米宏とのニュース戦争は、大きな話題となり、新しい時代のニュースキャスターとして人気を集めた。2007年5月、番組中に肺がんであることを告白。治療に専念し、番組のメーンキャスターを交代したことから出演の機会も減っていたが、08年5月には「テレビジャーナリズムの確立に多大の貢献をした」として日本記者クラブ賞を受賞。番組への出演は8月11日放送分が最後となっていた。著書に「このくにの姿―対論・筑紫哲也『ニュ-ス23』」「筑紫哲也のこの『くに』のゆくえ」「職業としてのジャーナリスト」「旅の途中」「総理大臣の犯罪」などがある。