タカハタ・イサオ。アニメーション監督。
2009年8月6日、スイスのロカルノ国際映画祭事務局が、テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」などを手掛け、アニメ制作会社スタジオジブリで宮崎駿監督とともに日本のアニメーションを牽引(けんいん)してきた高畑勲監督に、長年の映画界への貢献を表彰する名誉豹賞を贈った。
1935年、三重県生まれ。東京大学文学部仏文学科在学中に、フランスの詩人ジャック・プレベールが脚本を手掛けた長編アニメーション映画「やぶにらみの暴君」に感銘を受け、東映動画に入社。長編アニメ「太陽の王子・ホルスの大冒険」(68年)の演出で高い評価を得た。以後、映画「パンダコパンダ」(72年)、テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」(74年)などを制作。宮崎駿の「風の谷のナウシカ」(84年)「天空の城ラピュタ」(86年)ではプロデューサーを務め、スタジオジブリの設立に参画。その後は「火垂るの墓」(88年)「おもひでぽろぽろ」(91年)「平成狸合戦ぽんぽこ」(94年)「ホーホケキョ・となりの山田くん」(99年)を監督。98年秋には紫綬褒章を受章。著書に「映画を作りながら考えたこと」「十二世紀のアニメーション」、訳書に「ことばたち」「鳥への挨拶」「キリクと魔女」などがある。