シバタ・トヨ。詩人。
2011年3月8日、数え99歳で出した処女詩集「くじけないで」が累計150万部を突破し、6月に100歳を迎える柴田トヨさんの魅力を伝える「詩人・柴田トヨの世界展」が相田みつを美術館で開催。
1911年6月26日、栃木県生まれ。裕福な米穀商の家で育てられたが、やがて実家の家業が傾き、10代のころに料理屋などへ奉公に出る。33歳で調理師と結婚。92年に夫と死別以来、99歳の現在もヘルパーの手を借りて一人暮らしを続けている。腰をいためて趣味の日本舞踊ができなくなり、ふさぎこんでいたのを心配した一人息子の勧めで、92歳から詩作を始め、産経新聞「朝の詩」の常連投稿者となる。2009年、書きためた作品を自費出版したところ、3カ月余りで1万部を完売。10年3月には飛鳥新社が新作5点を加えた拡充版を出版し大ベストセラーとなった。展覧会では自費出版本をはじめ「弱くならないで」のタイトルで出版されベストセラーとなった韓国語版や、埼玉県警察の要請で書いた詩「振り込め詐欺犯さんに」を掲載したポスターなども展示される。